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美大の倍率



戦うべき相手は1500人もいない

美大の倍率はご存じですか?
多摩美術大学 グラフィックデザイン学科・武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科の倍率は、例年数字にしておよそ10〜15倍です。国立である東京芸術大学の倍率は毎年30倍にも上ります。

倍率とは、募集人数が希望者数の何倍であるかという数値です。たとえば、募集人数が10人で希望者数が150人なら、倍率は15倍。単純計算で15人受けたとしたら、受かるのはそのうちの1人ということを示します。
デザイン系学科(グラフと視デ)の募集人数は約100〜120人ですので、目安としてその学科に毎年1500人が受験するということですね。

実際には、受験者総数の何割かは記念受験者や美大すら知らない現役生です。
「美大のトップを受けてみたい」という願望(?)から、とりあえず受験してみる人。「美大は頭悪いから学科ができれば受かる」と無茶な発想をして美大を受けに来る一般大志望の現役生(入学後どうするつもりだろう…)。

大半ではありませんが、少なくとも毎年受験者の何割かはこういった不思議な人たちが受けにきます。試験会場でそんな人のデッサンを見て驚かないよう気をつけてくださいね(笑)

私の経験上の推察ですが、美大に合格するレベルに達している熟練者は、全体の約2〜3割だと思います。なので、1500人の受験者がいるといっても、本当に戦うべき相手は1500人もいません。300人あたりだと思ってください。

しかしここからが正念場です。簡単に言えばドングリの背比べですので、アイディアや画面のねばり強さ、構成意図など、ほんの少しの差が勝負の分け目になることでしょう。予備校でうまいと言われていた人が受からなかったりするのは、こうした熟練者とのせめぎ合いで打ち負けてしまった、ということでしょう。

倍率に尻込みする必要はまったくありません!芸大の30倍は記念受験者がほとんどです。ですが、美大が難関であるということには変わりはなく、それぞれの高いレベルで勝負している、ということを覚えておいてください。